先月末で、転職してから6ヵ月が経過した。
もう半年。
我が子のこの半年の成長速度に比して、自分は何ができるようになったのかと思うと完敗を認めざるを得ない。もう半年という語彙以外が増えてない時点で自分の伸び代が怪しい。
ちなみに今月末で、社会人になって10年が経つ。
息も絶え絶えに、「この先、本当に自分は真っ当に仕事していける人間になるのだろうか」と不安を抱え続けていた日から、なんとか10年生き延びた。
不思議なことに、業種業態や組織構成は違えど、10年前と同じ規模で同じような収益モデルの会社にいま自分がいる。
いわゆる2週目とも言えるし、自分としては宿命とも思う。
当時学んだこと、得たこと、教えて頂いたことがいまの自分を支えている。
一方で、成し遂げられなかったもの、守れなかったもの、納得できなかったもの、色んな後悔や申し訳なさが未だにある。
3つ子の魂100までと言うが、当時の言葉が未だにフラッシュバックする。
「怒らないことは優しさじゃない。本当に相手のことを思うなら厳しく指摘してあげなさい。10年後感謝される人間になれ」
「お前は不器用だから、とにかく行動するしかないよ。」
「今のままやっても、5年10年経っても変わらない。生きてるのか死んでるのかわからない。胡坐かいてるようにすら見える。それじゃイヤだろ。だったら答え出てんじゃん。」
襟を正されるハッとする言葉もあれば、正直今でも嫌な汗をかかされる言葉もある。
いまになって、当時言って頂いたことが有り難いなと思う。今でもできていないことも多く内省すべき点もある。
話は冒頭に戻り、転職して6ヶ月経過した。
ビジネスを登山に例えるというのは言い得て妙で、1合目と8合目では当然、持つべき装備も組むべきパーティーも変わる。状況に応じて変化が求められる。
登れば登るほど、酸素は薄く、呼吸がきつくなる。3合目と9合目では必要な体力も違う。山頂での景色を眺めたくば、それだけの力が必要になる。
6ヶ月前、自分なりに考えていた。
「次は10年かけて取り組めることをやろう」、と。
6/120ヶ月。
ゆえに、いまだ5%。されど5%
まだまだ山頂は見えない。登れているのかすら怪しい。
でも幸いにして。そして最も嬉しいこととして、山頂での景色を共に見てみたい、と思える仲間とは出会えた。
登山というのは果てしなく疲れる。
だから、楽しく疲れられる人と登るのが好きだ。
楽しく、強く登っていきたい。