どうでもよさのよさ

今から30年も遡れば、まだインターネットなんてものはなく、遠距離間のコミュニケーションはすごくアナログだったと思う。

いや、ポケベルがあったとも思うのだけどとりあえずそれ以前の話をしたい。
(ちなみにポケベルが流行したのは80年代後半から90年代らしい。)

彼氏彼女、友達とのやり取りにLINEとかDMとか使えず、もっと言うとメールすらできない時代にはどうしていたか。

やっぱり手紙(いわゆる文通)だった。と、とりあえず思っておく。

LINEはもちろん、メールですら全盛期に1日30件~100件ほどやり取りしていたが、では文通の最速往復間隔はどのくらいなんだろう?

頑張れば2~3日で返送し合える気がするので、月に最多で10~15通、週3通くらいはやり取りしていたのかな。

意外とそれでもいい気がしてくる。

いまどき、毎日メッセージを送り合うのはちょっと疲れるし。
かといって、週に1回ポツンと何気ないメッセージが来たところで、特にそこから続けるネタもないし。

手紙としてリアルな物質が届き、そこに手を動かした痕跡があれば、どうでもいい内容が書かれていようが何となく許せる。気がする。

メッセージでどうでもいいことが来るとちょっと困る時がある。でも手紙ならいい、そういう感覚。

どうでもいいことを吐き出していくってのは尊い。このブログがそうであるように。

どうでもいいことを、送っていいと思える人がいて、送ってくれる人がいるというのは幸せだな。

でも結局、手紙書かないけど。

Daichi Inoue
1990年山口・防府生まれ / Job:マーケ屋,何でも屋 / Like:日本酒,アウトドア,読書