『女の子は本当にピンクが好きなのか 』という本が面白かったので以下はその要約と感想。
要約
- 内容としてはジェンダー論云々の話というわけでもないし、詳細な研究結果でもない。「派遣社員の二児の母」という立場から書かれているので読みやすい
- 基本的には、「なぜ3歳~7歳くらいの女児はみなピンクが好きなんだろう」という疑問をもとにした展開
- フランス、アメリカ、日本におけるピンクに対する歴史を概観
- 幼児教育におけるピンク及びそれを助長するおもちゃの影響
- 新進気鋭のおもちゃメーカーによる女の子らしさと教育機会の両立の試み…etc
感想
脳科学や生物学の本は、相対する人への理解の手助けになると思う。
でも教育の話は、これからどんな人がいてほしいのか、どんな世界だったらいいのか、という未来の話であり、それゆえに無自覚でいるのは恐ろしいなと思った。
バービー人形が活躍する絵本を読み聞かせ続けると、「頭の中にある美しい女性と現実の自らの身体の差に幻滅し、自己肯定感が低くなり痩身願望が湧き拒食症になりやすい」
どの程度確かか分からないし鵜呑みにしてもしょうがないけど、これは大人も同じなわけで。
どんな本を読み、どんな映画を楽しみ、どんなお酒で誰と乾杯するのか。
そんなこと毎日考えても疲れるけど。
でもまぁ、自己肯定感は高くもっていたい。そういう未来でありたいねえ。