115,662に対する大義名分

年々、地元に貢献したいという思いが強くなっている。

なぜ地元にこだわるのかとたまに聞かれるし、何よりその質問は自分に対して繰り返してきた。

経済効率的には、散在した過疎地は集約した方が色々と効率がいい。なのになぜ地元にこだわる必要があるのかは散々考えた。

結果、そこに意味なんてない。

鮭が生まれた川に戻ってくるが如く、帰巣本能としか言いようがない。

田舎を出た人間なら分かるかもしれないし、分からないかもしれない。どっちでもいい。


本題と少し離れた話をします。

何か足りない。満足できないという感覚がずっとある。もうずっと、5年くらい。

どうやったら自分は満足するのだろうか、何を善しとし、何に幸せを感じるのかと考えていた。

自分の納得のいく選択をし続け、納得のいくことに従事し続けるしかない、と思う。

強迫観念的にあるのは、豊かな社会であってほしいと願う思い。

豊かさを最大化したい

では豊かさとは何か?

豊かさとはあらゆる面において多様性があり、またその多様性の中で選択できる自由があること、と自分は定義づけた。

またこの定義の前提として、選択できる力も必要になる。選択に正解はないので、どちらかというと決断する力、の方が近いかも。

そして多様性を理解することと、共感することもまた違う。

人のことを理解したいけど、共感しようとは思わない。いちいち共感してても疲れるだけだ。
でも大切な誰かの感情が揺れ動いている時に、理解したいとは思う。そうしないと、何より自分が辛いから。

とにかく、豊かさのために多様性を担保することを使命と定めた。

その時から、廃れゆく地元やひいては同様の地域、文化を見捨てることを辞めた。

改善、成長できなくてもいい。でもゼロになり、かつて有ったものが無になってしまうのは嫌だ。辛い。
有形無形を問わず、その維持もしくは変化に貢献でき、且つ自分が興味を持って続けられる分野は何か。

それがようやく定まり、最近は納得感のある時間を過ごせている。

という話はまた別で書きたい。

115,662。地元の町のこの人口数が、ゼロにならないことを祈る。

Daichi Inoue
1990年山口・防府生まれ / Job:マーケ屋,何でも屋 / Like:日本酒,アウトドア,読書